第13章 秘密のバレンタイン♥️ 家康×現代
「えっここで・・・?」
室内のアトラクション待ちの列に並んでいる為辺りは少し薄暗く、そこまで視線を感じないが、外では中々勇気がいる。
もじもじしてどうしようかと悩んでいると・・・
「んっ・・・?!」
列が動き出す寸前のタイミングで、家康の顔が近づいたと思った途端、頭を抑えられ不意打ちで唇を塞がれた。
「これで許してあげる・・・」
明るいところに出て見えてきた家康の顔は、ちょっぴり意地悪な顔をしていた。
とっさのことで驚き半分、恥ずかしさとで顔を赤くし、マフラーにその赤くなってるのを見られないように顔を隠した・・・。
(びっくりした・・・。やっぱり外でキスするなんて恥ずかしいよ・・・///)
「歌恋行くよ。」
不意打ちのキスで列が進んだ事に気づかなかった歌恋に何とも無いように声をかけ、家康は手をとり、自分の側に寄せた。
「ねーねー、あのカップルの彼氏めっちゃイケメンじゃない?」
「隣の彼女もすごく可愛いよ!」
「美男美女カップルじゃーん!いいなー!」
後ろの並んでいる人達が二人の噂をし、歌恋は恥ずかしい反面、家康がかっこいいと言われて少し嬉しかった。
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その後様々なアトラクションを乗り、空中を激しく動くタイプのものを乗った時には『怖いなら手握っててあげる。』
と言って怖さを少し取り除いてくれ、パレードではしゃぐ姿を見ては『そんなにはしゃいだら転ぶよ。』と子ども扱いされ、絶叫マシンでは逆に家康が眉間に皺を寄せたりと楽しく幸せな時間を過ごした。
(今日は色んな家康が見られて幸せだな~)
そんなことを思いながらホテルまでの道のりを手を繋いで歩いていった。