第13章 秘密のバレンタイン♥️ 家康×現代
その夜、チョコも出来上がり、夕飯とお風呂を済ませて明日からの旅行の準備をしていた歌恋。
クローゼットからいくつかベッドの上に並べられた洋服。
そしてそれらを持ってかがみの前で一人ファッションショー。
「んーこっちかな・・・?それともこっちの方がいいかな?」
デートならば可愛いくして行きたいと思う反面、歩き回るのが予想されるのであればラフな格好がいいと・・・。決められずに一人で悩んでいると信長が歌恋の部屋のドアをノックし声をかけてきた。
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信長side
夜遅くに出張から戻ると歌恋の部屋の明かりが付いているのが外から見えた。
帰りの車の中でメールが来たかと思えば、
『まだ外だといけないのでメールでごめんなさい。
明日から1泊2日で家康と出掛けて来ます。』
と。
わざわざ報告などせずともいいのに、律儀に連絡をする辺りはきっと歌恋の性格なのだろう。
秀吉「信長様?誰からの連絡だったのですか?」
信長「あぁ、歌恋からだ。明日から家康と二人で泊まりで出かけると。」
三成「そう言えばお二人はバレンタインデーが記念日でしたね!」
三成が助手席に座り、ニコリとしながら話に加わる。
秀吉「まぁ、ハメを外し過ぎなければいいですがね…」
信長「ふん。秀吉、お前は相変わらず歌恋に関しては過保護だな。」
3人でたわいもない会話をしながら秀吉の運転で家夜遅くに着いた信長。
可愛い妹に愛する者が出来た事は嬉しい反面、どこか父親の様なもの寂しい気持ちで歌恋の部屋へと向かうのだった。