第2章 Destiny2
その頃イナギの乗る船の前方に現れた
大きな船の甲板では・・・
「ん…?ありゃなんだ?」
たまたま甲板の縁で酒を飲みながらボーッと海を眺めていた
麦わら帽子をかぶり、黒いマントを風になびかせている男が1人。
近づいてくる何かを目を凝らして見つめていたが、まばたきをした瞬間
「・・・? 消えた・・・?」
『お兄さん。海賊なの?フフッ…立派な船ねぇ〜』
「?!」
ガバッと、後ろを振り返るとそこには、綺麗な髪を風になびかせ
微笑んでいる美女がいた。
『そんなに驚かなくてもいいんじゃない?あと、そんなに威嚇しなくたって何もしないから安心なさい?』
一瞬あまりの美しさに見とれていたが、すぐに気を取り戻し警戒する。
「何者だ?」
俺の覇気を感じてもなんともないだと…?
一見ただの女だが、急に背後を取られ
おまけに自分の覇気をくらっても涼し気な顔で腕を組んで佇む女に警戒しないわけが無い