第5章 Destiny5
『で、ベポとの楽しいデートを邪魔しに来た理由は?』
「で、でででデート?!」
「うるさいぞ、シャチ」
どもるシャチに冷静なペンギンがピシャリと言い放つが、それを無視してローと会話をする。
「理由は聞かなくてもわかってんだろ?」
『まぁ…ね。でも一応本人の口からきちんと聞くというのが筋でしょう?』
「俺はお前を探してた。今はこの理由だけで十分だろ…」
周りに座るメンバーをチラリと見ながらその理由だけを述べるロー。
あの時のことをクルーに全ては話していないのだろう、そして今ここで全てを彼らに話すのも…と考えた結果の簡潔な理由。
『そうね、私には十分すぎる理由ね。でもあなたのクルーを納得させるには不十分みたいよ?』
イナギが指差した先には、この賞金首の女と一緒にここで座っている理由を説明して欲しいといわんばかりの視線を向けてくるペンギン
その横には「知り合いなんスか?!キャプテン?!」と美女との関係を羨ましがる視線を向けるシャチ
ベポは相変わらず頼んだケーキを頬張っている。
「お前…俺の船に乗れ…」
二人の視線を一瞥するが、無視してローはイナギに視線を戻してそう言った。
『あら、まさか勧誘されるとは思ってなかったわ…』
「キャプテン?!」
「うおぉお!!美女が仲間?!」
「イナギ仲間になるの?オレ嬉しい!」
ペンギン、シャチ、ベポはローの発言にそれぞれ別の反応をしたが
「キャプテン、本気ですか?今噂の謎の賞金首ですよ?」
一瞬驚くもののペンギンだけは冷静さを取り戻しローに正気かと尋ねる。
彼は結構しっかり者タイプのようだ。