第5章 Destiny5
「イナギ!コレ美味しいよ!コレも食べてみてー?」
『あら、本当ね!美味しい♪』
白熊にあーんとケーキを一口差し出されたので、パクッと礼を言って食べる女
『ところで、ベポ…ココに来る事はあなたのお仲間さんには言ってあるの?』
「用があるとは言ったけど、場所はオレも知らなかったから言ってないよ?何で??」
『そう…まぁ、良いわ!皆でお茶した方が楽しいもの♪』
『……ねぇ…?トラファルガー・ロー?』
「チッ…気付いてたのか…」
「え?!キャプテン?!」
イナギは紅茶を飲みながら、気配無く現れた男にどうぞ?と席を指してやる。
『あなた達もそんな所で立ってないで座ったら?ベポとお茶しているだけよ。あなた達に危害を加えるつもりは無くってよ?』
ローの後ろでこちらを凝視する男と警戒心剥き出しで立っている男にも席に座るように促した。
「お前らも座れ。この女は何もしねェよ…」
キャプテンであるローに言われ、女が視界に入るよう渋々(片方はそわそわしながら)席についた。
「お待たせしました。」
店員の言葉と共にいい香りがするティーカップと、クッキーなどがのったお菓子の盛り合わせのお皿がテーブルに置かれた。
「ココに入るタイミングまでお見通しって事か…さすがだな…」
「イナギがさっき頼んでたのはキャプテンたちの分だったんだね!」
ニヤリとこちらを見遣る男と、やっぱりイナギはすごいね!とキラキラした眼差しを向けてくる白熊…
その中には顔を伏せ気味に腕を組んで警戒心剥き出し男、先程から落ち着きがない男
周囲がこの席を見たらさぞ異様な光景に見えるだろう…