第5章 Destiny5
その頃、店の外では…
「キャプテン、あれベポじゃないっスか?」
「…あ?」
キャプテンと呼ばれた男は隣を歩くキャスケット帽子を被った男が指差す方へ、近くにあった本屋から視線を移す。
「あれは確かにベポだな。でも今日は用があるからって別行動だったよな?」
キャプテンを挟んで隣、PENGUINと書かれた帽子を被った男が不思議そうに同じ方向を見ている。
「あ…!隣に居る美女!!昨日の子だ!」
「?!…その話詳しく聞かせろシャチ」
隣に座り微笑んでいる女を見た瞬間、キャプテンの表情が一変した。
「いや、あの…俺は見かけただけなんすけど…」
気迫に少々ビクつきながら昨日ベポを見かけた時の事や、ベポから聞いた話を伝えた。
しかし、話せと言った本人は聞いているのかいないのか…一点を見つめて眉間に皺を寄せている。
「キャプテン、あの女…」
「ペンギンあの美女の事何か知ってるのか?!」
「全く…お前少しくらい新聞を読めよ…」
例の美女は何者だと前のめりで聞いてくるシャチに呆れつつも、ペンギンは懐から一枚の紙を取り出して見せた。
「"未知能の美神"…ハーティリー・イナギ…この手配書の女だろう」
「えぇぇぇぇ?!あの美女賞金首だったのかよ?!?!」
「フッ…ペンギン、シャチ…行くぞ」
キャプテンが突如歩き出すので、二人はその後に続くが
シャチは自分のキャプテンの突然の行動に疑問のようだ。
「キャプテン…行くってどこに???」
周りを見ずについていけば、カランカランと自分の船のクルーが居るカフェへと入って行った。