第5章 Destiny5
『大丈夫よ!私がぶつかってしまったんだもの。こちらこそごめんなさいね?』
オレは大丈夫だよ〜!えへへと笑う熊に何となく懐かしい香りを感じ、そうだ!と思いついた事を言ってみる。
『あなたはいつまでここに居るの?』
「まだログが溜まってないから、2,3日は居るけど…どうしたの?」
コテンと首を傾げる様子がこれまた可愛い…
『ぶつかっちゃったお詫びにお茶をご馳走するわ!と言ってもこの島に着いたばかりでまだ良い店を知らないの…だからこれから良い店を見つけておくから、明日また会えるかしら?』
「そんなの気にしなくて良いのに…でも、うん!明日はオレ自由行動だから大丈夫だよー!」
『良かった♪あなたお名前は?』
「オレはベポ!君は?」
『イナギよ!明日昼頃にお店の前に集合って事にしたいのだけど…どうやってお店の場所をベポに伝えようかしら?』
「大丈夫!イナギの匂いを辿って行くから!!」
オレ熊だから!と言いながらえっへん!と胸を張るベポに微笑む。
『じゃあ、そろそろベポのお迎えも来そうだから私は行くわね!また明日ねベポ♪』
「イナギまたねー!!」
手を振りイナギが去っていく方を見ながら「お迎えってどういう事だろう?」と呟いていると
「おいベポ!さっきの美女は?!」
「あ、シャチ!イナギって言うんだ!仲良くなったんだよ〜」
イナギの言っていたお迎えとはこの事かと納得したベポは
先程の出来事をシャチに説明してやる。
「何でベポなんだよ〜…羨ましすぎる…」
早く帰らなきゃキャプテンに怒られちゃうと項垂れるシャチを連れて船へと帰路につく。
船へと帰る途中、シャチが隣で何かブツブツ言っていたが
既に明日のお出掛けで頭がいっぱいのベポの耳には届いていなかった…