第4章 Destiny4
それを一瞥すると、イナギは手を前に翳し
『メテオ…!』
すると光が辺りを包み込み、海賊共を飲み込んでいく。
所々で「う…」「ぐあっ…!」という呻き声が上がったかと思うと、光は一瞬にして消え去り
武器を手に立っていたはずの者達は誰一人として居なかった。
『大丈夫だった?怪我はない?』
海賊に捕まっていた女性に手を差し出し立たせる。
「あ、ありがとうございます…!!」
『私のお酒を台無しにしちゃった罰だから気にしないで♪』
罰にしては少々度が過ぎている気が…とは思ったが
助けてもらったので何も言えない女性は頬を若干引き攣らせたようだが、再度お礼を言って立ち去った。
その一連の出来事を見ていた影が2つ…
それから程無く駆け付けた海兵に海賊を引き渡し、お小遣い稼ぎが出来たなと
イナギは酒場に戻って店主と楽しい会話と酒を再開していた。
そこへ別行動をしていたスコールたちが集合すると、今夜はセフィが待つ船で過ごして明日また散策、その後に出発という話で決まり一行は街を後にした。
明日は次の島へ向けてまた楽しい航海が始まるという思いは、翌朝の新聞で儚く散ってしまうことをまだイナギは知らない…