第4章 Destiny4
「殺られたくなかったら金を出せ!俺たちは賞金首だぞ!!」
「金が無いならこの女でも貰っていくか?売りゃ多少は金になんだろー!ハッハッハッ!!」
近くで逃げ遅れた女の人を掴んで、海賊共は下品な笑い声を響かせている。
全く…さっき通ってた海軍は何してんのよ…使えないわね…
海賊が暴れている光景を見ながら、海賊を取り締まるはずの存在である海軍が肝心な時に
基地に一旦引き上げていたことを知らないイナギは言葉も出ない。
『ちょっと、そこのあなた。あなたが船長さん?』
「……ア"ァ?何だ…?こりゃ上玉じゃねェか!」
下品な笑いをしながら船長らしき男が振り向く。
『せっかく美味しく頂いていたお酒があなたのお陰で台無しよ…どうしてくれるのかしら?』
「そりゃ悪ぃことをしたなァ?じゃあその代わりに、俺たちと楽しい事をしようぜー??」
海賊たちはさらに下卑た笑みを浮かべている。
『楽しい事…?それは良いアイデアね♪賞金首らしいけど、船長さんお幾らなの?』
微笑みながら船長の腕に自身の手を絡めながら上目遣いで見上げると
それに気を良くしたのか男はイナギの肩に手を回してくる。
「俺は6000万ベリーの賞金首だぞ!すげェだろ?」
自分に興味を抱いたと思ったのか自信満々にそう答えた。
『そう…』
そう言葉を発した瞬間ズドンッと音がしたかと思うと、女の何倍も大きな男が地に伏していた。
『6000万ベリー…たいしたことないわね…』
「て、てめェ!やりやがったな…!!」
髪をかきあげながら涼しい顔のイナギに対し、突然船長が伸されてしまった海賊の一味は
武器を手に一斉にこちらに向かってきた。