第4章 Destiny4
『じゃあ、行きましょう。何かあったらいつものように私の気配を辿りなさい』
「「「「了解。マスター。」」」」
スコールとアーヴィンは島の偵察、調査
キスティは食料と船に必要な物の調達
セフィは船の見張りのため留守番
「いってらっしゃ〜い!」
お留守番のセフィに見送られて、各々の目的の為に散っていった。
『さ〜て、何しようかしらね〜』
イナギはとりあえず街の方まで来て散策していた。
船に必要な事は全て彼らがしてくれる為、マスターで船長の彼女は姫様扱いで毎回島に着いても特にやる事が無いのだ。
『ん?海軍?』
バタバタと目の前を走って通り過ぎて行く海軍が見える。
イナギ達は今まで特に問題を起こした事は無い、その為手配書も無く特に海軍だからといって怯えるわけもない。
まぁたとえ手配されたとしても、別に怖くもなんともないが…
『ちょっとそこの海兵さん、何かあったの?』
突然声を掛けられた海兵は振り向くと、あまりの美しさに一瞬固まってしまった。
『あの…?』
「い、いや…えっと…い、今いくつかの海賊が島に上陸したと情報が入ったので!け、警戒中であります!貴女も危険ですので注意してください!」
あわあわしながら質問の答えを教えてくれた海兵は、敬礼をしながら慌てて隊列に戻るように走っていってしまった。
『ふーん。なるほどね…。まぁ関係無いか…』
走り去る海軍たちから目を離し、イナギは少し歩いた先にあった酒場に入った。
店は可もなく不可もなくといった感じの雰囲気。
少しガラの悪いおっさんが数人席についている程度で、ごった返した店より落ち着くなとカウンターへ腰掛けた。