第4章 Destiny4
「相変わらずつれねぇなァ?まぁ、俺に会いに来てくれたんなら何だって良いさ…」
スルリと下から抜け出し、再び酒を手にしていたイナギの頬を撫でながらドフラミンゴも一緒にグラスを傾けた。
『あなたも相変わらず……そろそろ私の仲間が待ってるからお暇するわね。美味しいお酒ご馳走様、ドフィ。』
フフッという美しい笑顔を見せると、ふわりという柔らかい風を残しイナギはいつの間にか姿を消していた。
(いつか必ず、俺の物にしたい…イナギ…)
口元に笑みを浮かべながら、叶うわけが無い希望を思いながら
自分以外誰も居なくなった部屋で、この世で唯一愛しいと思える人の名を呼びながら呟く…
「俺はいつでも待ってるぜェ…?イナギ…」
だが分かっている…彼女は絶対自分のモノにはならない…
いや、誰のモノにもならない。
だって彼女は女神なのだから…
それは特別な血が流れる存在………
天竜人だけが知る真実……
自分のモノにならなくても、誰のモノにもならないならそれはそれで良い。
ドフラミンゴは自重気味に笑いながら、彼女が残した自分へ注いだグラスの酒を眺めた…。