第4章 Destiny4
グラスに入った氷がカランッと音を立てると同時に部屋のドアがバンッと音を立てて開かれた。
「フッフッフッ…誰かと思えば…」
ニヤリという笑みと共に部屋に現れたのはこの船の持ち主だった。
『あら、私がこの船に乗ってきたの気付いてると思ってたのだけど?』
「いや…誰かが居るのは気付いてたが、まさか女神だったなんてな…!突然俺の船に乗ってくるとはなぁ?さすが女神様だぜ…」
再度独特な笑い声をあげながら、ドフラミンゴはイナギが座るソファの隣に腰掛けた。
『私があなたの船に乗るのに許可がいるとは知らなかったわ。ダメならすぐ降りるわね!ご馳走様…』
別にこの船に用事があった訳でもないし、彼が降りろと言うなら別に構わない。
グラスを空にすると、イナギは立ち去ろうとソファを立ち上がる。
「まぁ待て…ダメなんて言ってねェだろ…?俺が女神様にそんな事言えるはずもないってわかって言ってんのか…?」
隣に座る男は腕を伸ばし、イナギの手を引くと元居た場所に座らせた。
『女神、女神って…私の事は名前で呼んで欲しいのだけど…?ドフィ?』
「フッフッフッ、そりゃ悪かったイナギ…それで、どうしたんだ?俺にまた抱かれに来たのか?」
座らせるために掴んでいた腕でドフラミンゴはそのままソファにイナギを下にすると、上から顔を近づけてくる。
『んもう!いつの話してるのよ…私はただ単に飲みに来ただけよッ』
確かに、彼の船に今のように気まぐれで乗り込んだ時に体を重ねたことはある。
その流れでファミリーに入っていた時期もあったが完全にただの暇つぶしで、ドフラミンゴに特別な感情を抱いたわけじゃない。
完全に若気の至りってやつ…今と大して変わらない年齢だったけど…