第3章 Destiny3
そんな笑顔のシャンクスとは逆にルフィは泣きじゃくっている。
彼の腕に気づいて状況を悟ったのだろう…
「泣くなよルフィ、男だろ?」
「だって、シャンクス…!腕が…!!」
「安いもんだ。腕の1本くらい…無事で良かった」
イナギは泣き叫び疲れ果てた少年と、出血多量で意識が朦朧とする彼を連れて
クルーたちが心配して集まってきていた海岸へ連れていく。
「イナギ、すまない」
『これぐらい大丈夫よ、ベン。それより出血が酷いわね…』
「あぁ…。村より船の方が近い。連れて行く」
『あまり動かすと良くないかもしれないわ。任せて!』
「だが…」
イナギはシャンクスの傷口に手をかざし
『ケアルガ…』
囁くように言うと、かざした部分が光に包まれてゆく
するとみるみる傷口は塞がれ、出血は収まっていた。
クルーたちが驚き僅かにザワついたが
「ん…?」と顔を顰め目を開けたシャンクスに「お頭ー!!」「大丈夫ですか?!」と口々に声を掛けた。
「あぁ…悪ぃ、心配かけたな。イナギもありがとな。…ルフィは?」
『どういたしまして!あなたが無事で何よりよ。』
シャンクスの隣で泣き疲れて眠っているルフィに視線をうつしながら
『ルフィくんも無事よ』と微笑んだ。
あれから、イナギの魔法で怪我は治ったが念のため安静に!という事で村で療養しシャンクスは無事に回復した。
泣きじゃくって満身創痍だったルフィも元気だ。
その後シャンクスたちは村を拠点に航海を再開。
イナギはしつこく誘ってくるシャンクスに根負けし何度か航海について行った。
村に残った時はルフィと稽古したり楽しい日々はあっという間だった。