第3章 Destiny3
『いつかの山賊たちじゃない…』
ふわりと風が吹いたかと思うと、いつの間にか隣に姿を現した女に一瞬身構えようとしたシャンクスだったが、イナギだと分かると緊張を和らげた。
「イナギ…どこに居たんだ?」
『あら?お迎えがなくて寂しかったのかしら?』
「イナギに会いたいと思って急いで帰ってきたんだ。そりゃあ一番に会いたいだろ?」
『ふふふっ、嬉しい事言ってくれるわね〜。でもそんな事言ったって何も出ないわよ〜?』
何故か突然始まる周りを無視した会話。クルーたちはどこか呆れ顔だ。
同じく呆気に取られていた山賊たちだったが、徐々に自分たちの方へと近づいて来ている二人にハッとする。
「て、てめェら!それ以上近づくと撃ち殺すぞ…!」
そんな山賊の脅しも聞こえているのかいないのか・・・それでも相変わらずお互いにニヤニヤと悪い顔をしながら会話をしている。
「んで、イナギはいつ俺の船に乗るんだ?」
『それは愛の告白と受け取って良いのかしら?でもダメね、シャンクスは私より年上でしょ?』
「おれが年上?!いやいや、見た目的にはそうかもしれないが、イナギのが年上だろー?」
『失礼しちゃうわ〜!私これでm「テメェら!聞こえなかったのか?!」あら、ごめんなさい。気付かなかったわ〜』
シャンクスとの会話に夢中で気付かぬうちに結構山賊たちに近付いていたようだ・・・
本当は気付いてたけど…
「それ以上近づくな。頭吹き飛ばすぞ?女だからって容赦しねェ。」
二人が近付いたそばに居た山賊がイナギに銃を構え、チャキッという音と共に
こめかみに触れるか触れないかの距離でヒンヤリとした銃口が突きつけられる。