• テキストサイズ

【 ハイキュー!!】~空の色~

第3章 小さな手のひらに大きな愛を (西谷 夕 ・特別番外編)


なんで・・・オレだけ・・・?

そんな風にモヤモヤとイライラが蓄積されて行った・・・数日後。

『縁下先輩、ドリンクです』

『はい、影山』

月「ポチ、これいつもの?」

『そうだけど・・・何か変だった?』

周りにだけは、変わらず笑顔を振りまきながらスクイズを配り歩く紡にスゲェ・・・妬けてきて・・・

澤「少し早いけど、このまま昼休憩にしよう!各自水分補給もしっかりな!」

大地さんの声に返事もせず、早足で近付き紡の正面に立つ。

「紡、お前オレと一緒にいて楽しいか?」

『西谷先輩・・・?』

「楽しいかって聞いてんだ!」

なんで・・・黙るんだよ・・・

「紡!」

菅「おい西谷・・・急にどうしたんだ?」

スガさんがオレ達の間に入り、紡を背中に庇う。

「なん、で・・・なんで答えな、」

『楽しい訳ないじゃないですか!!』

スガさんを押し退け、声を上げながら紡が被せるように言った。

『いつもいつも西谷先輩は清水先輩の事ばかり追いかけてて・・・私は・・・何の為に一緒にいるんですか・・・?』

「それは紡も同じだろうが!力や月島や、他のみんなにだって愛想振り撒いて、オレがどれだけモヤモヤしてイライラしてたか分かるか?!」

『そんなの私だって!それなのに、いつも清水先輩の事ばっかり・・・』

「潔子さんはオレの中で1番なんだから仕方ないだろう!潔子さんは癒しで、」

『もう、いいよ・・・西谷先輩は、潔子さんは、潔子さんはって・・・もう、ウンザリです』

なんだよ、それ。

何で今頃、そんなこと言うんだよ・・・

「じゃあ、もう・・・終わりだな」

なに、言ってんだオレ・・・

『え・・・?』

「終わりだなって言ってんだよ。一緒にいるのは、オレじゃなくてもいいだろ。一緒にいなきゃって思えば思うほど気になって練習ミスるし、だったらオレ意外のヤツらにチヤホヤされて、笑ってろよ」

違う!

そんなこと言いたいんじゃない!

オレは・・・本当は・・・!!

『・・・バレーをやるのに、私は邪魔・・・って事ですか・・・?』

「・・・・・・そう、かもな」

『・・・?!』

菅「西谷!!」

なん、だ?

紡がいま、凄い・・・傷付いた顔した・・・










/ 487ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp