
第7章 #4~I need surprises in my life

薬研くんの前ではなんとなく言い難いのでヒソヒソと耳打ちして聞いてみた。
「その事でしたらご安心ください」
こんのすけによると、鍛刀時間が出た時に新しい刀剣男士が顕現するらしい。
それ以外の時は既存の刀剣達のステータスを上げる為の素材に変化し刀剣男士としての顕現が無いだけで今まで通り…
「なお鍛刀作業は1日1回です!」
「そうじゃねえと大将がぶっ倒れちまうからな」
サラッと不穏なことを言うね…
タブレットで操作するものの、顕現にはやはり霊力を使うようで。その辺が地味に不便になるな…
「では早速、鍛刀してみましょう!」
「う、うー…緊張するなあ…」
えっと、これで、ここを増やして…
「主様、この絵馬をお使いください!」
松竹梅が描かれたそれぞれの絵馬。これもゲームのままなんだな。
梅を受け取り、神棚に飾る。
「…よし、これで!」
送信。タブレットに表示された3時間20分。
「お、いいんじゃねえか?」
「これは良い刀剣男士が顕現しそうです!」
おお?のっけから新刀剣男士?
きっとビギナーズラックだろう。
「手伝い札で鍛刀時間を短くすることも出来ますが、主様どうしましょう?」
「んー、そうだな…まだやらなきゃならない事がたくさんあるみたいだから、今回はちゃんと待とうか」
慣れてきたら手伝い札を使えばいい、手入れの時にも使うんだろうし、ここは温存の方向で。
「では、刀装の作成と執務室の案内に移ってそれが終わったら昼餉にしますか!」
一旦鍛刀部屋から離れ、執務室へ連れられる。
近侍が仕事をする部屋らしい。
ゲーム画面で見ていたあの部屋の事なんだろうか。
と、考えていたら朝イチ連れてこられた部屋に戻ってきた。
「え、ここなの?」
「そうです!主様の部屋と執務室が繋がっておりますので」
改めて周りを見直すと書類仕事が出来そうなデスクが用意されている、近侍と自分用だろうか。
そしてこの装束に(強制的に)着替えた姿見とメイク用ドレッサー、と後は…見慣れないドア…の様な…
「こんのすけ、このドア何?」
「お気付きになっていないかもしれませんが、主様はそこからいらしたのですよ」
どこでも〇ドア的な…?(伏せろ
そっと開けてみると自分の部屋が見える。朝のままだ。
「おお、本当に繋がってる…」
「大将、刀装作っちまおうぜ」
「あ、うん…」
