第8章 #5~Beware of white crane!
自宅へ戻ってお風呂に入る旨をこんのすけに告げるととんでもなく魅力的なお返事をもらってしまう。
「え!?マジか!」
「もちろんです!」
ん?でもここってわたしが来る前はみーーーんな男性だよね?そんな中の大浴場?
それ大丈夫?確実に無いとは思うけど覗きとか…
「鍵をかけて札を出しておけば他の方は入れませんのでどうぞご安心ください!」
疑問が顔に書いてあったのか声に出てたのか…はたまたこんのすけにテレパシー能力でもあるのか。
大浴場は魅力的だなあ…
「んー、ちょっと家に戻って確認したい事あるし、今日は自分のところで入っちゃうね?」
朝のこんのすけから言われたここの審神者になるにあたっての【親の承諾】ってところを問い詰めないといけないことを思い出した。
まあ、無理矢理なった訳では無いから問い詰めるって言い方も変だけど。
「それでは、今日はここまでですね!」
「うん、今日はありがとう、また色々聞いちゃうかもしれないけど、これからよろしくね?」
「はい!よろしくお願いします!」
こんのすけの小さな前足とハイタッチする。
小さな肉球が気持ち良い、ムニムニしていたい。
手を振りながら自分の部屋への扉を開け、部屋に戻る。
その現場を襖越しに覗き見ていた刀剣が、大事件を起こすなんて誰が想像ついたでしょうか。
「ふぃー…今日は長い一日だった…」
髪をタオルでわしわし拭きながら冷やしてあった炭酸飲料をプシュっと開けた。しこたま飲まされなかったおかげで酔いは醒めている。
部屋に戻ってすぐ、両親の住むフロアにダッシュで向かい、事情聴取。
あらかたの想像はついていたけれど「職場は近いに越したことはない」と言った理由で審神者になることを承諾したらしい。
「そんなで良いのか…我が親ながらぶっ飛んでるというかなんと言うか…近いも何も在宅ワークのような状態じゃんて…」
これ今後、なんて答えればイイんだろう…
お仕事は?審神者を少々…とか言ったら頭おかしいヤツだと思われるんじゃあないか…
これ明日こんのすけに聞いてみよう…
朝から一切触っていなかったスマホを見るとラ〇ンがたんまり来ていた。
職場の友人から、企業のメッセージ、合コンで知り合ったかなりどうでも良い奴…必要な所だけ返事をして後はスルーしよう…
