第5章 #2〜Strange common life
…夢だ、有り得ない。
昨日そんなにお酒飲んでたのかな…
フラフラとベッドに戻り寝直すことにした。
「ちょ、ちょっとお待ちください!」
こんのすけが慌ててわたしの前に立つ。
「昨日の手紙をお読みになりましたでしょ?」
「読んだけど、夢でしょ、これ」
いやだって、有り得ないって本当。
ゲームの話だよね、これ。
なんで自分の部屋のクローゼットに?
夢しか考えられないでしょ。
「うーん、どうしたら信じて頂けますかね」
こんのすけが小首を傾げる様がちょっと可愛いと思いながら次の言葉を待った。
「そんなモン簡単だろ」
「!?」
突然手を引かれたので大きくバランスを崩して尻餅をついた。
「いてて…」
「大将悪ぃ、思いのほか力が入っちまった」
大将って呼ぶ割には扱いが雑じゃないかね。
尻餅を付いた先に座布団があって怪我はしなかったけど。
「俺っち、薬研藤四郎…って知ってるよな、立てるか?」
そしてこのタイミングで自己紹介か。
うん、知ってる、めっちゃ知ってるよ君のことは。
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