第4章 #1~The trigger was a letter②
勢いよくクローゼットを開け、フライパンを振り上げた瞬間、ものすごい光に包まれた。
「!?」
眩しすぎて怯む。と言うか目が開けられないくらいに眩しい。
眩しすぎて思わずフライパンで顔を覆った。
「ひろの様、いえ、主様!こちらの世界では初めまして!わたくし本部より遣わされし物怪(アヤカシ)、こんのすけでございます!」
…ん?
なんか声がしたぞ。
恐る恐る目を開けると光は消えていて、足元に小さな狐がちょこんと座っていた。
今こんのすけって…言わなかった…?
「こん、の、す、け…?」
「はい!そうです主様!」
ん?ん?
んんん?????
これは夢?わたしまだ寝てる?お酒の飲みすぎでやけにリアルな夢を見ているのかな?
足元にいるこんのすけを抱き上げ頬をムニっとつまんでみる。
「いたたたた!主様!何をなさるのですか!」
「いやァ、夢かなって」
「夢じゃないです!夢にしたって私めでなく主様自身の頬をつねって下さいませ!!!」
「それはごめん」
そっと足元にこんのすけを下ろす。
視線を再度、クローゼットに向けた。
「…はい?」
目の前に広がっていたのは、自分の部屋にあったクローゼットの景色では無かった。
「よ、大将、俺っち待ちくたびれたぜ」
クローゼットの向こうは
「 」
昨日まで画面の向こうに見ていた世界でした。
.