第7章 退学クライシス
「なっ、どーなってんだ?!」
「いつの間に友達に」
「いや...ツナが獄寺の舎弟になったんだよ」
結愛だけではなくクラスメイトも不思議に思ったみたいでザワザワしだす。
「い...いや、ちがうんだよ。(ただでさえ勉強できなくて目ぇつけられてるのに、不良と知り合いだと思われたら最低だーーっ)」
ツナが焦って否定をする。しかし、根津先生はまた仮定の話をしだした。
「あくまで仮定の話だが...平気で遅刻してくる生徒がいるとしよう。そいつは間違いなく落ちこぼれのクズとつるんでいる。なぜなら類は友を呼ぶからな」
それを聞いた隼人は怖い顔をして、ずいっと根津先生の方を向いた。
「おっさん、よく覚えとけ。10代目沢田さんへの侮辱はゆるさねぇ!!!」
隼人は根津先生の胸ぐらをガッと掴んだ。教室中が驚く。名前が出たツナはというと、頭を抱えて青ざめている。
「あくまで...仮定の話だと言ったはず...だ...っ」
根津先生はそう言い、隼人はニカッと笑いツナを見た。
「10代目落とします?こいつ」
そのあとツナと隼人は、どこかに連れていかれてしまった。
「すごいね、あれ!どうなるんだろう?」
『どうかなぁ...根津先生だから厄介なことにならないといいけど...』
結愛とそんな話をする。しばらくしてグラウンドから、ドーンドーンと大きな音が聞こえてきた。
「なんだなんだ」
「グラウンドがバクハツしてるぞ」
「なんだありゃー?!!」
クラスメイトがザワザワしている。
『(爆発ってもしかして、隼人...?)』
私も結愛と一緒に窓に近寄った。すると死ぬ気モードのツナが走ってきた。両手には棒を持っており、ダウンジングをしているようだ。
「なにやってるんだろう?」
『根津先生に無茶言われたのかなぁ』
結愛が首を傾げる。私も不思議だ。どういうことを言われたらああいうことになるのか。京子やクラスメイトも続々と窓に近寄ってきた。
「じっ、地震?!」
「一体何が起きているんだ?!」
そこに怒鳴りながら根津先生がやってくる。
「獄寺と沢田だな!グラウンドで何をしているかーっ!即刻退学決定...」
怒鳴る根津先生に何かの紙を見せる隼人。それに根津先生は青ざめたのだった。
『ツナ!隼人!』
私は校長室から出てきた2人に声をかけた。