第6章 獄寺隼人
しかし隼人はそんなツナに、さっき火を付けたダイナマイトを投げる。
「優美、あぶねーからこっち来い」
『わかった!』
リボーンに言われた通りに私は場所を移動した。ツナ、大丈夫かな...。
「果てろ」
「どひゃああぁ!」
次々とダイナマイトを投げてくる隼人に、ツナは必死に逃げている。
『ねぇ、リボーン。ツナ大丈夫なの?』
「オレの生徒だからな。大丈夫だ」
不安になってリボーンに尋ねると、そう言って頭を撫でられた。
「!げっ、行き止まり!!」
「終わりだ」
隼人はそんなツナにダイナマイトを投げる。絶対絶命のツナ。私は息を飲んで見つめる。
「死ぬ気で戦え」
絶体絶命のツナを見たリボーンがツナに向かって弾を撃つ。するとツナは頭から血を出して倒れてしまった。私が心配する間もなくツナは起き上がる。
「復活!!!死ぬ気で消化活動!!!」
ツナはそう叫んで、以前持田センパイと戦ったときのような顔になった。確か、死ぬ気モード。
「消す!!」
「!」
ツナは飛んできたダイナマイトをすごい勢いで素手で消し始めた。驚く隼人。
「消す消す消す消す消す消す消す!!」
しかし隼人はすぐにダイナマイトの量を増やす。
「2倍ボム」
「消す消す消す消す消す消す消す!!」
そのダイナマイトもツナによってすごい勢いで消されていく。
「三倍ボム」
さらに隼人は、物凄い量のダイナマイトをだした。しかし、火のついたダイナマイトがポロッと落ちてしまう。次々と落としていくダイナマイト。
「(ジ・エンド・オブ・俺...)」
『隼人!!』
私が隼人を心配したのも束の間だった。
「消す!!!」
「!」
「消す消す消す消す消す消す!」
ツナが隼人の落としたダイナマイトの火を消してくれたからだ。それを見ていた隼人は表情を変えた。そして全て消し終わると、ツナはいつも通りのの顔に戻った。
「はぁ〜なんとか助かった〜〜」
心底安心したように呟くツナ。そんなツナに隼人が地面に膝と手をつけて言った。
「御見逸れしました!!!あなたこそボスにふさわしい!!!」
「?!」
驚くツナをお構いなしに隼人は言葉を続ける。