第6章 獄寺隼人
「じゃあこいつマフィアなのか?!」
「オレも会うのは初めてだけどな」
「あんたが9代目が最も信頼する殺し屋リボーンか」
ツナは、驚きの連続だった。まさかこの赤ん坊であるリボーンがそんなにすごい人物だったとは。
「獄寺隼人、お前見えてねーみたいだけど優美に当たってたらどうすんだ」
リボーンは目を鋭くさせて、転入生を見据えて銃を転入生に向けた。
「優美?!」
その言葉を受けた転入生はさっとツナの隣にいた私に目を向ける。
『やっぱりあの隼人なんだ!久しぶり』
私は片手をあげてにっこり笑う。
「優美久しぶりだな。って、なんでここにいんだよ!」
隼人とはイタリアにいた時に、同い年ということもありたまに遊んでいたのだ。確信がなかったため、何も言えなかっただが。
「え、優美知り合いなの?!」
『うん!あっちにいたときにたまに遊んだよ』
驚くツナに私はそう言った。リボーンは私達がそんな話をしているうちに銃をしまう。
「優美悪かった。それで、沢田を殺ればオレが10代目内定だというのは本当だろうな」
「はぁ?!何言って...」
すっとんきょんな問いに驚くツナだったが、リボーンの答えはというと。
「ああ本当だぞ、んじゃ殺し再開な」
肯定だった。
「おい!まてよ!!オレを殺るって...何言ってんだよ、冗談だろ?」
「本気だぞ」
信じられない言葉に焦るツナに、真顔で答えるリボーン。
「なっ、ま...まさか...オレを裏切るのか?リボーン!!今までのは全部ウソだったのかよ?!!」
「ちがうぞ戦えって言ってんだ」
「は?!!た...戦う?オレが転入生と...?!じょっ、冗談じゃないよ!マフィアと戦うなんて!!」
ツナはそう言うと、銃を向けてきたリボーンに背を向けてと走り出す。しかし、そんなツナの前に隼人が立ちはだかった。
「まちな」
「うわぁ!!」
隼人は大量の煙草をくわえると、手に持っているダイナマイトに火を付ける。その光景に目を見開くツナ。うーん、私ここにいていいのかな。
「獄寺隼人は体のいたる所にダイナマイトを、隠し持った人間爆弾機って話だぞ、又の名を'スモーキン・ボム隼人'」
「そ!そんなのなおさら冗談じゃないよ!!」
それを聞いたツナは今度は違う方向に向かって走り出す。