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雪の結晶【REBORN!】

第6章 獄寺隼人


あれから日は流れ、持田センパイをツナが倒したときが懐かしいくらいだ。前に球技大会があり、そのときはツナの大活躍を期待したクラスの男子達によってバレーボールのメンバーになったツナ。ただ、あれは死ぬ気弾によるものなので、足を引っ張ってしまう。それでツナは死ぬ気弾に頼るがリボーンに何かを言われたのか、撃たれなくても頑張っていた。結局は弾を撃たれたのだが死ぬ気弾に頼らず頑張ろうと決めたツナはいつもより明るい顔つきだった。

「席につけ〜今日は転入生がいるぞ〜」

先生の一言にみんながザワザワしだす。

「どんな人が来るかな?」

『うーん、どうだろう』

隣の結愛が私にそう問いかけるが、曖昧に返す。そしてガラッという音と共に銀髪の不良と言われそうな男子が入ってくる。女子は黄色い声をあげた。私はというとその人をみて動揺したが、なんとか表には出すことはなかった。

「イタリアに留学していた転入生の獄寺隼人君だ」

「(イタリアっていうとリボーンの故郷と一緒か)」

その転入生を見ていると、なぜかツナの方を怖い顔で見ている。私が知り合いなのかと思ってツナを見るとなにかを考えているみたいだ。

「ちょ...かっこよくない〜?」

「帰国子女よ!」

女生徒のその声にツナは焦ったような表情を浮かべ京子の方を見る。ニコニコしている京子を見て、ツナはショックを受けたような表情を浮かべた。

『(ツナ、京子のこと好きだからなぁ。京子ニコニコしてるから、ショックだったんだろうな)』

「...獄寺隼人」

先生が自己紹介をするように促すと、一言だけ言った。そして、ツナをもう一度きっと睨み付ける。やっぱりツナの知り合いかなと思ったところで、先生に言われてその転入生は席についた。途中でツナの椅子を蹴っ飛ばしてから。ホームルームが終わると、転入生はクラスメートに囲まれてしまう。私はツナに話しかけることにした。

『ツナ、あの転入生知り合い?』

「ちがうよ!!」

ツナに転入生のことを聞くとどうやら違うみたいだ。

『じゃあなんであんなに目の敵にされてるの?』

「知らないよ」

私が不思議に思って首を傾げるが、ツナは机に突っ伏して情けない声をだした。

「ちぇ、なんだよあの転入生は。あーゆーノリついていけないよな~」

『うーん、なんだろうね?』

休み時間、私とツナは廊下で話していた。

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