第4章 死ぬ気弾
「ボンゴレファミリー?」
ツナは聞いたことのない名前にきょとんとする。
「オレはボンゴレファミリーのボス・ボンゴレ9世の依頼で、おまえをマフィアのボスに教育するために日本にきた」
「(こいつの話ムチャクチャだな〜。でも'死ぬ気体験'しちゃったしな〜)」
「ボンゴレ9世は高齢ということもあり、ボスの座を10代目に引きわたすつもりだったんだ」
話はムチャクチャだが、経験しちゃったため何も言えないツナ。そんなツナに写真を見せながら説明する。
「だが、10代目最有力のエリンコが抗争の中撃たれた」
「ひいっ」
「若手No.2のマッシーモは沈められ」
「ギャア!」
「秘蔵っ子のフェデリコはいつのまにか骨に」
「いちいち見せなくていいって!」
それぞれの写真を見せてきながら説明するリボーンに、ツナは最終的に目を手で隠した。
「そんで10代目候補として残ったのが、お前だけになっちまったんだ」
「は〜〜〜!!?なんでそーなるんだよ!」
「ボンゴレファミリーの初代ボスは早々に引退し日本に渡ったんだ。それがツナのひいひいひいじいさんだ。つまりおまえは、ボンゴレファミリーの血をうけつぐ、れっきとしたボス候補なんだ」
「何言ってんだよ!そんな話聞いたことねーぞ」
「心配すんな、オレが立派なマフィアのボスにしてやる」
着替えを始めているリボーン。ズボンを履きながらそう言った。
「ちょ、ふざけんなよ!オレは絶対ならねーからな!」
「んじゃあ、寝るな。オレの眠りをさまたげると死ぬぞ。気を付けろよ」
可愛いパジャマに着替えたリボーンは枕を持って忠告した。
「!!!家にトラップを仕掛けるなよー!つーかオレのベッドで寝るな!」
あのあと、優美はというと...。
『き、京子』
かなり苦しそうに息を切らしていた。
「ど、どうしよう!優美!」
そんな優美に京子が不安そうな顔をして近寄ってくる。私が答えようとすると、それを持田先輩が遮る。
「京子、心配すんな!俺が成敗してやる!」
そういうと持田先輩は去っていってしまう。そこでやっと私は京子に声をかける。
『大丈夫だよ京子。ツナは優しいからちゃんと言えばわかってくれるよ。ね?』
優しく声をかけると、京子は笑顔になってくれた。そこで京子を送り届けてから私もお家に戻った。