第4章 死ぬ気弾
しかし言葉は途中で切れてしまう。なぜならリボーンがもぐもぐとご飯を食べていたからだ。
「リボーン君、ツナの成績があがるまで住み込む契約なの」
どだーっとツナはこけた。私も苦笑いだ。
「冗談じゃないよ!っていうか何でついてくるんだよ?!おまえ保育園は?!」
外に出てきたツナと一緒に私も出てきた。そして、ついてきてるリボーン。
「殺し屋は保育園なんていかねーぞ」
「殺し屋ごっこはもういーって!」
ツナが怒鳴るが、リボーンの答えにすぐげんなりしたような顔になった。
「!!!」
顔をあげたツナは何かを見つけると、さっと隠れる。不思議に思っていると女の子の声が聞こえてきた。
「きゃーーっ、かわいいーーっ」
「ちゃおっス」
『京子!』
「ん?あ、優美ー!」
友達の京子がいた。
「かわいいよ、この子。ぼく、どーしてスーツ着てるの?」
京子の視線の先には、リボーンがいる。確かにかわいい気持ちはわかる。しゃがみこんでリボーンの目線になっている京子は首を傾げた。
「マフィアだからな」
「わぁーー、かっこいいっ」
「(な!あのクソガキいきなり笹川京子に気に入られてるーっ)」
キャッキャしている京子。
「がんばってね、バイバーイ」
「ちゃおちゃお」
京子はリボーンに手を振って去っていく。しかし用事を思い出した私は京子を追いかけた。
『京子、ちょっと待って!』
先に行って止まってくれた京子と話していた。その間に後ろではこんな会話がされていたとは知らずに。
「マフィアモテモテ」
「んな!」
リボーンの言葉にツナは驚く。
「ツナ、あの女にほれてんだろ」
「おまえにカンケーないだろ?!」
「オレは読心術を習得してる」
「もういいから、オレのことはほっといてくれよ!」
ガッとすごい勢いでツナはリボーンに迫る。しかし
「いやだ」
そう発したリボーンに手をくるっとさせられる。
「いででで!ギブ!!ギブ!!!」
涙目になって肩をさするツナ。
「(ちっくしょーー。オレはこんな赤ん坊にも勝てないのか)」
「告白したのか?」
「するわけないだろ!笹川京子はわが校のアイドルだよ?ただでさえもう一人のアイドルの優美と仲いいから敵視されてるのに。それにどーせオレなんか眼中にないよ。告白するだけムダだって」