Luce e Concerto di neve【復活】
第10章 Anello
『スク!ベル君!有難う…ってどうして此処に?2人の買い物は?』
「「終わった」」
と口を揃える。そう言えば二人の買い物は何だっだろう、とか思ったけど、あまりプライベートな事を聞くのもアレな気がして、そっかと短く返答する。
まだ時間に余裕もあるし一度荷物を車で待機してる部下さんに預けてから合流場所に行こうかなと考えながら二人と街を歩いていたら慌しい足音が聞こえる。
-バタバタ-
-ドンッ-
「わぷっ!?」
-ばふっ-
丁度角でぶつかったのは薄汚れた茶色いキャスケット帽を被って継ぎ接ぎの洋服を来た小柄な少年。亜麻色の髪と濃いブルーの瞳。
『大丈夫?』
「うるせぇ!!邪魔だ牛乳女!!!」
「「あ゙?」」
-バタバタ-
う…う、しちち………
※※※
「何あのクソガキ。舞姫のお陰で怪我せずに済んだってのに…やっぱ八つ裂きにして来る」
「やめろベル」
殺気立つベルを宥めてみるものの舞姫は。
『うしちち…』
牛乳女と言われたのが余程ショックだったのか"うしちち"と言う言葉を繰り返しながら歩く。
『うしちちってあの牛のおっぱいの事だよね?』
「「………」」
『え?アタシのおっぱいってそんなにダラしない?大きさの割には垂れてないと思うし張りと弾力は自慢だったのに…』
ブツブツと考えながら、いつも肌蹴ているワイシャツのボタンを締めようとして、その手をピタリと止める。
『………』
「どうした」
『この香り…火薬!!!』
-ドォオオオン-
「きゃあぁぁあっ!?」「うわぁあっ!?」
「「っ!?」」
※※※
「んもぅ何なのよー!折角のショッピングが台無しだわぁ」
と合流したのはルッス。沢山の買い物の荷物を抱えていた。確か食材の買出しに行くとか言ってたけど抱えてる荷物はどう見ても食材では無い。
「こっちだ!早く」
「急いで避難しろ!」
派手な爆発だったし街は派手に崩壊してる所もあるものの街の人々には大した被害は出て無さそうだ。軽傷者は沢山居るが命に関わる様な大怪我の人は居なさそう。
「で?どーすんのコレ」
「正直、私達は関係無いからねぇ…」
「ボスはどうしたぁ!?」