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Luce e Concerto di neve【復活】

第10章 Anello


一同「!?」



手札を机に伏せて目を輝かせながらボスに詰め寄る。普通はこんな事したら多分って言うか一瞬で消し屑にされるだろう。



『飲む時一緒させて!』

「ぁんら?舞姫ちゃん日本のお酒が好きなの?」

『そりゃもう!!日本でも地域によって味が違うし作り方も違う…いい日本酒はお米本来の良さが出てるし何よりどんな料理にも合う』

一同「…」



こんなに嬉しそうに饒舌に語る舞姫は初めて見る。つまりそのくらいの好きなのだろう。



『ワインもウイスキーもブランデーも好きだけど、やっぱり母国のお酒が一番口に合って一番好きっ』



-バサバサッ-



一同「………」

『え?手札ぶちまける程に驚く事?』

「Giapponese?」

『あれ?言ってなかった?まぁ産まれてから十年しか日本に居なかったし日本出てから全く日本に帰ってないけど。つまりは人生の半分が日本』



残りの半分はヨーロッパメインで転々としてたかな、と軽いノリで言う。



「はい、スクアーロはずれ」

「ゔぉお゙い!ベル貴様もだろぉがァ!!!」

「うししっ」





※※※





そうして楽しく平和に過ごして更に二週間後。医務室で薬剤の調合をしてたらマーモンちゃんから内線で会議室に来る様に呼び出された。どうやら幹部全員が集合らしく何かまた大掛かりな任務でもするのだろうかと会議室の扉を開ける。



-ぎぃ…-



既にスク以外の幹部が全員揃っていた。ふとザンザスさんの方に目をやると大型のロボットが後ろに控えていた。確かモスカって言ったけ。一番初めに此処に来た時も居た気がするけど、それ以降見掛けなくて…何かバージョンアップしてる気がする。



『スクは?』

「スクアーロは別の任務で動いてるよ」

『へぇ』



と特に関心が無く席に付いて周りを見渡すと皆がいつもと違うのに気付く。何が違うって…皆が指輪なんかをはめているのだ。



「舞姫」

『!』



ピンッと弾くようにザンザスさんから投げられたモノを受け取る。とても歪な形の指輪。



「期待している」



その歪な形の指輪に、ザンザスさんの言葉に…
底知れぬ嫌な予感を覚えた。




















→To be continued.

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