Luce e Concerto di neve【復活】
第9章 Giorni di scuola
-すっ…-
「!!」
-ばっ-
「………気のせいか?」
※※※
-キーンコーンカーンコーン-
『ふあ…』
今日も今日とて平和な一日が過ぎて行く。今日は委員会活動も無いしバイトも休みだから商店街にでも行って買い物してご飯でも作ってみようかな、なんて。得意料理はハムエッグとインスタント料理。ハムエッグをマトモに作れる様になるまで一年半はかかったと思われる。
『卵焼きとか…挑戦してみようかな』
「あ!雪姫先輩!」
『!』
「「こんにちわ」」
と商店街で偶然出会ったのは笹川の妹の京子ちゃんと付近の中学生に通う三浦ハルちゃん。沢田の周りを取り巻く可愛い女の子。
「学校以外で会うなんて珍しいですね」
「お買い物ですか?」
『まぁそんなとこ』
「レアキャラです!御一緒しても良いですか?」
レアキャラって…学校では結構友達とかと一緒に居る事を多いけど…まぁあたしはあまり街を出歩かないし。
『うん、勿論』
※※※
「ガハハハハー!ランボさんアイスクリーム食べるもんね」
「こらランボ!駄目だって」
「十代目を困らせんじゃねぇ!このアホ牛!」
「ぐぴゃっ!?」
学校から帰れば、夕飯の買い忘れがあるからと買出しを頼まれてついて来てしまったランボとイーピン。獄寺君と山本も一緒でそこそこの大所帯。
「「あ!」」
ランボとイーピンが何かを見付けたみたいで声を上げる。その視線を追うと京子ちゃんとハルと………雪姫先輩!?
-きゃっきゃっ-
クレープを食べながら商店街を公園に向かって歩いている。正直、雪姫先輩が二人と居るのは滅茶苦茶意外だけどお互いに知らない仲では無い。にしても………とても目を引く。
「ちっ…クレープごときでキャッキャウフフしやがって」
「楽しそうで良いじゃねぇか」
「いいなぁ…ランボさんもクレープ食べたい」
-コソコソ-
「ぁん?何だアイツ等」
こそこそと京子ちゃん達の後を追うガラの悪い数人の男。俺達は顔を見合わせて後を追う。
※※※
べしゃ、と地面に落ちたクレープ。屈強な身体に羽交い締めされて身動きが取れない。
「雪姫先輩!」