Luce e Concerto di neve【復活】
第8章 Missione critica
スカウトされて所属してみれば、それなりに活動していたけど表立って、と言うことは無かったし…今回の任務は表舞台に立つ為の重要な任務だった。
つまりは彼等も息を潜めて生活してた訳だ。まぁアタシと違うところは…アタシは表舞台に立つ事を望んでる訳では無いのだけど。
『にしても』
ボンゴレの幹部が裏切りねぇ…まぁ大きいマフィアだから沢山の人間が居てそれぞれ思惑も違うし。
『オッタビオ…』
八年前までヴァリアーの副隊長。
八年前…何かあったのだろうか。ふと気になってパソコンのキーボードを叩く。
『………!?これは…』
揺りかご?ボンゴレ史上最大のクーデター…それを起こしたのが………独立暗殺部隊ヴァリアー。何でまたそんな事を…
"ERROR"
これ以上は調べられない。それ程、重要機密な事件って事か。でもこんなクーデター起こしてるならそれなりの処分が………
『そうか』
だからパッタリ名前を聞かなくなったんだ。謹慎処分か何かだったんだろう。初めてザンザスさんを診た時のあの状態も恐らく処罰が関係してる…となると。何故この副隊長だったオッタビオって人はヴァリアーを辞めてボンゴレの幹部になったんだろう。
『裏切り…』
ヴァリアーを裏切ったとでもいうのだろうか。
※※※
"遅かれ早かれこうなる事は分かってた。御免ね…皆には迷惑をかけるかも"
そう言った舞姫はまるで何かを覚悟してる様な目をしていた。
「遅ぇぞカス鮫」
「ちゃんと手当してもらった?」
「お゙う」
手当てを終え視聴覚室に集まれば既に全員が椅子に腰掛けていて隅には邸に待機してた軽傷の部下が控えている。
「下がれカス。テメェにもう用は無ぇ」
「はっ!し、ししし失礼致します」
怯えた表情を顔面に貼り付けながら慌てて視聴覚室から出て行く。
「ゔお゙ぉい!アイツから報告受けるんじゃ無かったのかよ」
「もう受けておる!」
「あ゙ん?」
「速過ぎて見えなかったらしーぜ」
「戦闘があったのは庭。玄関に設置してある監視カメラに少しくらいなら映り込んでるハズさ」
とマーモンはテープを機材に入れてスクリーンに映像を映す。成程…だから視聴覚室に集合だった訳か。
「再生するよ」