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Luce e Concerto di neve【復活】

第8章 Missione critica


「倍の…武装集団…」

「少し…マズイかもね。舞姫が強いのは知ってるし部下達も居るけど…」

「ゔお゙ぉい!モタモタしてんじゃねぇ!急いで戻るぞォ!!!」



スクアーロの怒声と共に辺り一帯が灼熱の大地となり灰になった男の部下達の断末魔が響いた。





※※※





「ぐ…う、先生」

『ほら、貴方達は邸の中で待機してて』



ピッと長刀に付着した返り血を振り払うとカツカツとヒールの音を響かせながら庭の階段を降る。突如として奇襲して来た武装集団は我々暗殺部隊とは違った意味で戦闘のプロだった。
危ない所を助けてくれたのは先日幹部達がスカウトしてきた女医。拘束したであろう侵入者を端に投げ捨てると、いとも簡単に数名を倒す。



一同「………」



-ジリッ…-



『死にたくないなら…お帰り願えます?』

「ふざけるな!俺達は仕事で来ている!」

「ノコノコと帰れるか!!」

『んー…』



この空気に緊張感に似合わない甘い声。



『アタシも此処の事、一応任されてるので下がれないんですよ』



音も無く長刀を構える。



『怪我人も数名出てしまいましたし邸の装飾も多少壊されてしまったのでこれ以上は優しく出来ません』

一同「………っ」

『少しだけ本気で………殺らせてもらいます』





※※※





一同「………」



しん、と静まり返ったアジト。警備させていた部下も配置ポイントには居らずアジト近辺を鉄の匂いが漂う。城門の両サイドには屍の山。庭の花壇が多少破壊されていた。



-ギィ…-



『お帰りなさい、皆』

「舞姫!無事だったんだね!」

『うん?』

「これは一体何が有ったんだ!?」

『あー、礼儀を知らない不躾なお客様だったから』



任務から急いで戻った俺達を出迎えた舞姫は何事も無かったかの様に説明する。見たところ怪我等はして無さそうだ。



『数名、怪我人が出てしまったけど治療はもう済んでる』

一同「………」

『庭に死体を放置するのは良くないと思って取り敢えず敷地外には出しといたけど…』

「何とも…無いのか」

『?』



ボスの問い掛けに不思議そうに首を傾げる。何とも無い事なんて普通は有るハズが無い。何せ門の外の屍の山はつい先刻、俺達が任務で始末した武装集団と同じ。
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