第8章 通じ合った2人が願う事。※R18
(なんで私に関係が…)
そんな事をおもっていると
「それで、なんで歌恋に関係があるんですか?」
家康が口を開いた。
「その事だが、実はお館様が本能寺で襲ってきた奴は顕如の手下。お館様が歌恋を庇ったのを見て「寵愛を受ける女」と認識されているようだ。」
「ふーん。それで」
尚も家康がめんどくさそうに尋ねる。
「信長様の寵愛を受ける女として認識されているならば、歌恋を襲って来る可能性があるってことか。」
政宗が光秀に答え合わせをするかのように尋ねる。
「そういうことだ。歌恋」
「はい…。」
「それで、歌恋をどうするおつもりですか?お館様。」
秀吉が心配そうな顔で歌恋を見つめながら信長に尋ねた。
「歌恋を戦場に連れていく。」
「えっ?」
「本気ですか?お館様。」
秀吉が慌てふためく。
「あぁ、俺は本気だ。俺に幸運をもたらす女でもある歌恋を側に置いておく。」
「言っとくが、止めても無駄だからな秀吉。」
信長が他言無用だと言って鉄扇で肘掛けをパシンと叩く。
(信長様、言い出したら聞かない所あるしな…でも、私が戦場なんえ行って大丈夫なのかな?)
「大丈夫ですよ。歌恋。ここにいる武将の皆さんはとてもお強い方ばかりです。私も、含め皆でお守りします。」
そう三成にエンジェルスマイルで言われて、反論する気持ちも失せてしまった。