第8章 通じ合った2人が願う事。※R18
〈歌恋目線〉
佐助が出てすぐに家臣の方(多分秀吉さんの)が入ってきて呼ばれた。
「歌恋様、信長様達がお呼びでございます。」
「分かりました。」
珍しいな・・・。いつもなら三成くん辺りが来るのに…
返事をして自室を後にする。
(大きな戦いって…、信長様達ももちろん行くんだよね…。)
どうしようもない不安に駆られながら平常心を装い、広間へ入る「歌恋様をお連れしました。」
家臣の方が頭を下げ、広間を後にする。
広間の下座に座り、ただならぬ緊張感で包まれる…
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「歌恋も来た事だし、本題に入るとしよう。」
信長の一声で軍議が始まる。
「光秀、早速お前から報告をするが良い」
「はい。斥候に調べさせていた顕如の居所がようやく掴めました。」
「本当か?光秀!」
秀吉が驚いた顔で光秀を見た。
「あぁ、このところ顕如の領土の中に侵入し裏もとってある。」
「それで、どこなんだ?」
政宗が次の言葉を急かすようにまくしたてる。
「まぁ落ち着け、やつは今は春日山と安土の領土の境目、あたりにいる」
「だが、」
「だが、なんだ。」
信長の目つきがだんだんと冷たい目つきへと変わる。
「顕如はあちこちの兵を集結させて、お館様や越後の龍を狙っているようです。」
「越後の龍の忍びにもその旨伝え、あちら側も顕如討伐に向けて兵を集結しているようです。」
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佐助くんの言ってた大きな戦ってこれの事?!
でもなんで私に関係が・・・
そんな事をふと思っていると…