第4章 動き始めた気持ち、揺れる恋心~
『歌恋はどうなんだ?!』
まず第一声がこれだった。
『恐らくこの暑さで食欲が落ちていたことや、少し熱も高めです。体力が落ちてるので戻るまでには時間がかかるかも知れません。』
“ただの暑さで食欲落ちていたから”だけならまだよかったが、それに合わせて高熱。状況は良くなかった…。
(家康から、『歌恋は気づかないうちに無理をしてたり、傷を隠したりしてるところがあるので気をつけて見ておいて下さいね。』と釘を刺されてたのにな…)
とりあえず熱さましの薬だけ出され、あとは水分をとにかく飲ませるように言われた。
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その頃信長一行は安土からさほど離れてない領土の大名の屋敷で急速を取っていた。
近くには川もあり、武士達の中にはあまりの暑さに川で水浴びするものもいた。
何も無ければ日が暮れるか暮れないかの時には戻るつもりでいたが、、、
“何もなければ”・・・