第26章 信長様生誕祭~指令・サプライズパーティーを遂行せよ!~
―いくよ……?
「うん!」
『せーの!!!!!』
『♪ハッピーバースデートゥーユー、ハッピーバースデートゥーユー』
聞き慣れない歌が聞こえたと同時に舞桜、天音、結人、時陽の4人がケーキを運んで来たのだった。
『ハッピーバースデーでぃあーお父様(父上―!)
ハッピーバースデートゥーユー!!』
舞桜『お父様!ロウソクをフーって吹いて消すのよ!!』
天音『お父様!早く早く!』
結人『父上!こっちこっち!』
時陽『いこ!!』
信長「分かった、そんなに引っ張らんでも……」
庭の中央に置かれた特別に装飾された机の上に置かれたのは海鮮や果物で作られたデコレーションケーキ。
そのケーキには何本ものロウソクに火がともされ、中央には現代でいうチョコプレートのようなものに《お誕生日おめでとうございます!》と文字が書かれたものが置かれていた。
子ども達が信長の元へ駆け寄り、袖を引っ張りケーキの前へと促すと、信長も嬉しさで表情が柔らかくなり、薄ら笑をうかべながら子ども達とケーキのそばへと向かった。
(ほぅ、中々凝っていて流石の出来だな。)
ケーキの出来に関心しながらも子ども達に促されロウソクの火を勢いよく消した。
「おめでとうございます。信長様。」
その後、子ども達からのプレゼント、春日山勢からのプレゼント、安土の武将達1人ずつプレゼントが渡され、最後に歌恋からのプレゼントが贈られた。
結人「父上のプレゼントはみんなで作った!!」
舞桜「絵は私が描いて、色塗りは天音、形は結人、時陽も飾り付けてつだったのよ!」
天音「でも、お母様にも相談して考えたの!」
時陽「つくったの!!」
「そうか、舞桜、天音、結人、時陽頑張ったな。偉い。良くやった。」
四人「うん!!!!」
信長の大きな手が子ども達の頭に乗せられ、ぽんぽんとすると子ども達も大好きな父に褒められ、喜んで貰えたことが嬉しくてたまらないのだった。