第26章 信長様生誕祭~指令・サプライズパーティーを遂行せよ!~
そうして主会場へと付き、信長を囲うように武将や愛する家族達が連なり・・・
佐助「皆さん、飲み物はお持ちになりましたか?」
謙信「佐助、長ったらしい挨拶などいらん。さっさと酒を飲ませろ。」
佐助「まぁまぁ謙信様、これからいくらでも飲めますから。」
早く酒を飲みたい謙信を佐助がいつもの無表情でなだめ、そのまま乾杯の音頭を取る為に話を続けた。
佐助「それでは皆さん飲み物の入った物を上に上げてください。」
一斉に酒が入った徳利や、南蛮から手に入れたワインなどの飲み物をそれぞれ上にあげ・・・
佐助「では、信長様、お誕生日おめでとうございます!乾杯―!」
全員『乾杯!』
それぞれ飲み物を飲み干すとようやく信長の誕生日パーティーが始まったのだった。
歌恋「今日は立食のバイキング、自分で好きな物を取って食べられるように様々な料理を用意しました。何か取ってきますか?」
隣にいた信長に料理を取りに行くか尋ねるも・・・
「いや、今は貴様とこうして皆が楽しそうに
飲み食いしているのを見ている方が良い。」
「なら、私もお傍にいますね。」
「あぁ。」
信長は歌恋の肩に腕を回し、歌恋も信長の
方にもたれながら、皆が楽しそうに過ごしているのを見守っていた。
「しかし、すごい料理の数だな。この“ばいきんぐ”とやらは。」
「はい!政宗と信玄様にお願いして作ってもらったんです。私も幾つかは作ったので後で食べてくださいね!」
「ほぉ、貴様が料理するとは珍しいものだもな。」
「そうですね。あんまりこっちだと料理しないから……、これでも一人暮らししてた時は少しは作ってたんですよ?!」
「味は信玄様も政宗にも合格点もらったので大丈夫ですよ!」
「ならば、後で頂くとしよう。
だが、その前に……」
「んっ……!?」
徐に信長が歌恋の顎を掬い、口付けをされ一瞬パニックになるも……
歌恋も少し背伸びをして信長の口付けを受け入れた。
それから少しの間2人だけの世界に浸っていると……