第26章 信長様生誕祭~指令・サプライズパーティーを遂行せよ!~
その頃歌恋達は・・・
「よし、これで飾り付けは大丈夫だね!」
安土城の庭には立食用にとこの日の為に作られた文机を高くした所謂テーブルに白い布地を被せて料理が所狭しと並んでる。
そこへ恐る恐る秀吉がこの時代には似つか合わない格好で出てきた。
「歌恋、着替えたがこれで大丈夫か・・・?」
「秀吉さん、完璧です!!あぁー戦国武将の豊臣秀吉に500年後の格好をしてもらえるなんて・・・」
先に着替え終わり、テーブルの上の料理や謙信の相手をしてた佐助が秀吉の格好を見て感動を口にしていた。
「あぁ、なんだ、これでなんて言えばよかったんだ?」
「秀吉さん、こうですよ…」
秀吉『・・・・・・・・・・・・』
そのセリフを言い終わるとと秀吉は恥ずかしかったのか顔を赤くしつも、
『御館様のためなら!』
と1人離れたところでセリフの練習を始めた。
「お母様、着替え終わったよ!」
秀吉がその言葉を言ってから少しして天音・舞桜が着替え終わり庭へと出てきた。
「うん、やっぱり可愛いね!これで精一杯お父様にお祝いしようね。」
「うん!ちゃんとあの歌も忘れてないよ!」
「天音も!ちゃんと佐助と練習したよ!」
子ども達も張り切ってるし、初めての事でどうなるか分からないけど、きっと上手く行くはず!
そう信じて歌恋自身の準備をしに一旦部屋へと戻った。
「佐助くん、私着替えて来るからここ、お願いしても大丈夫かな?」
「あぁ、構わない。信玄様と謙信様は幸村が見てるから。」
「ありがとう!」
そして歌恋の着替えが終わり、安土城も陽が傾いた頃、信長達が城へと戻って来た。