第26章 信長様生誕祭~指令・サプライズパーティーを遂行せよ!~
「歌恋様より中は決して指定された場所へと着くまで見ないでくださいと伝言わ、預かっていますので。」
(そう言われると余計に見たくなるが、まぁ楽しみはあとに取っておくか・・・)
そう思いながら信長はその風呂敷を受け取るとどこからともなく結人が出てきた。
「父上、お誕生日おめでとうございます。次の指令を母上から預かって居ます。」
「あぁ、分かった。」
信長が返事したと同時に母から託された指令書を渡した結人。
早く開けて見てほしいと催促され、綺麗に折りたたまれたその紙を丁寧に開いていく。
そしてその紙には信長が見慣れた歌恋の字で書かれてていた。
『信長様へ。
預かったものは中身を開けずに、時陽と一緒に城へ戻ってください。』
読み終わると綺麗にたたみ直し懐にしまうと、店主からその荷を受け取ると、店の者と遊んでいた時陽と、目の前にいる結人に声を掛けた。
「時陽、結人城へ戻るぞ。」
「はい!」
(なかなかの面白い展開だな。この俺を動かすとはな。)