第4章 動き始めた気持ち、揺れる恋心~
「そうなの。今は信長様のそばに置かせて貰うことになっているんだ。」
歌恋は佐助にこの3日間の出来事を簡単に話をした。
「君が織田軍の武将達のそばにいるならひとまず安心した。」
佐助は内心もし、ひどい扱いなど受けていたら、謙信に頼んで春日山城に一緒に連れていこうかと思っていたが、その心配はひとまず解消された。
「実は君にワームホールのことについて話をしなきゃならないんだ。」
「ワームホールって、あの白い光のこと?」
「あぁ。あんまり時間が無いから今度来た時に詳しく話すけど、君はワームホールの光によってこの時代にタイムスリップしたんだ。」
「うん。タイムスリップしたことは何となく分かっていたよ。」
「それなら話が早い。」
「ある一定の周期でそれは現れるんだ。次に現れるのは恐らく三ヶ月後。」
「それまで、君はここの武将達の側で守ってもらって、三ヶ月たったらまたワームホールで現代に戻ることができる。」
「また次来た時にこのあとのことは話す。じゃ俺は行くね。」
話すだけ話して、佐助は歌恋の部屋からまた天井へと姿を消した。