第26章 信長様生誕祭~指令・サプライズパーティーを遂行せよ!~
その頃歌恋達と言えば・・・
政宗「歌恋、ケーキはほとんど出来たぞ!」
「すごい!綺麗だね!しかも・・・・・・段重ね!!贅沢だね!」
政宗「まぁな。奥州や家康の国の駿河から新鮮な魚をかなり仕入れたからな!」
「ケーキは大丈夫だし、あとは宴の料理・・・っと。」
信玄「姫、蕎麦の方も出来上がったよ。食べる時に茹でれば大丈夫だ。」
厨の釜戸の方からは大きなまな板に打ち立ての蕎麦が乗せられていた。
「信玄様のお蕎麦いい香り!ありがとうございます!」
「歌恋さん、ちょっとこっちの確認してもらえる?」
暖簾を潜って出てきた佐助が声をかけてきた。
「こっちは大丈夫だ。会場の飾りやせってぃんぐとやら見てこいよ!」
「ありがとう政宗!ちょっと見て確認したらまた戻って手伝いに来るから!」
「あんまり無理するなよ!」
「うんー!」
―今回の信長の誕生日の宴はバイキング式にしたいー
そう話したのは歌恋だった。
毎年信長の誕生日は家臣や様々な国の大名などがお祝いの言葉や品を持ってきて夜は大きな宴。
家族水入らずの誕生日を過ごさせて上げたいと思いつつ、もうすぐ表舞台を退くのが分かっているためにそうわがままは言えない。
そう思っていたのは歌恋だけではなく、秀吉も同じ思いだった。
「今回の信長様の誕生日はいつもとは違う形で出来ないかな?」
秘密の会議が行われたのは秀吉の誕生日が終わってすぐのこと。
信長の誕生日は双子の誕生日でもある。また、長女、舞桜の誕生日もその少し前にあるため、合同で行うことになった。
そこで提案されたのは『立食バイキング』
天音や結人の為にと春日山城の謙信達も呼ぶとなり、大勢で食べるなら好きな物を自分でとって食べるバイキング式にとなった。