第25章 いつもの日常と不気味な影~愛する人は側に~
それからと言うものの、武将達はいつ千姫と接触しても大丈夫なようにと、万全を期した準備をしていた。
だが、そんな上手く行くはずはなく・・・
「なんだと?!敵襲にあっただと?」
光秀が家臣から報告を受けるとだんだんと険しい顔つきになり、一言だけ聞いた。
「それで、千姫の行方は。」
・・・・・・・・・・・・
家臣からの報告を聞き終わるとすぐに信長の元へと向かった。
そして、すぐに緊急の軍議が行われた。
秀吉「それで、状況はどうなんだ?」
光秀「軍議の直前に受けた2回目の報告ではその場所はもぬけの殻、襲った奴らも姿をくらましたそうだ。」
政宗「折角居所掴めたのにな。」
光秀「それと、面白い話が・・・」
家康「なんですか・・・?あんたの面白いってろくな事じゃ・・・」
家康が嫌な予感しかしないと言わんばかりの表情で光秀を見た。
光秀「千姫が身ごもっているらしい。」
秀吉、政宗、家康、「なんだって?!」
3人が声を揃えて言った。
光秀の報告によると、そこを出入りしてた家臣らしき者がその話を口にしていたことを耳にし、千姫の姿を見た者もお腹が出ていたのを目撃しており、確かなものだと。
それを聞き上座で座り話を聞いていた信長は立ち上がり・・・
「とにかくもう一度千姫の行方を探し出せ。見つけ次第必ずこの俺の前に連れ出すのだ。」
全員「はっ」