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イケメン戦国~あなたに恋して~

第25章 いつもの日常と不気味な影~愛する人は側に~


それから瞬く間に歌恋の懐妊が安土城に広まり、その話は奥州の政宗のところにも伝わっていた。

政宗「ほぉー、歌恋が身篭ったかぁ。」
「はい、ご予定は水無月の頃だと知らせが・・・。」

青葉城の広間の上座で家臣から報告を聞く政宗。

「あと、こちらは政宗様宛に信長様より文にございます…」

公の文と合わせて信長自らが政宗宛に文を書いてよこしていた。
その文を読んだ政宗は・・・

「ふん、なるほどな…。」
それだけ言うと、いきなり立ち上がり下座で報告をしていた家臣達に・・・
『安土へ行く。またしばらく留守にする。留守は頼んだ。』

「えっ?安土へ参られるのですか?」
一気に慌ただしい雰囲気になった・・・。

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歌恋の懐妊が分かる少し前。

双子は久しぶりに幸村と佐助と外出の為に朝から居ない。舞桜は勉強の為三成と部屋に。

子ども達の居ない間や、勉強の時間などを使ってお針子の仕事を再開した。

「歌恋様・・・?今日はお顔の色がよくありませんよ?」


「えっ?そうかな?」
確かにこのところ食欲も無く、何となく優れないことが多かった。
きっとハロウィンでの疲れを引きずっているのだろうぐらいにしかし思ってなかった。


「急ぎの物も今はありませんし、天音様と結人様がお出かけになられてるのであれば少し休まれた方が・・・。」


「そうですよ、このところあまり食欲も無いようですし・・・」
お針子の女中達が口々に心配の声を上げ、歌恋は素直に部屋に戻る事にした。


「じゃぁ、お言葉に甘えて先に休ませて頂きますね!」
ふと立ち上がった瞬間・・・
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