第24章 トリックオアトリート〜魔王が本物の魔王になった?!
【謙信】side
針子「謙信様にはこちらをと仰せつかっています。」
と出されたのは青色のトップスに白のズボンにブーツ、白いマント。頭には冠を付けて所謂王子様をモチーフにしたもの。
謙信「なんだ、この頭の重たい物は。それに窮屈だ。」
針子「謙信様、今日は天音様のために着てくださいと歌恋様が申しておりましたよ。天音様が楽しみにしていらっしゃるのですから・・・。」
信長が政務で春日山城の近くに行くことがあり、その時に歌恋達は春日山城にはちょくちょく出入りをしていた。
クリスマスパーティで謙信と天音が仲良く?なり、それ以降謙信も時間を見つけては
会いに来る程のかわいがりぶり。天音のためと言われると反論できないのてあった。
針子「まぁ本当に素敵な・・・。天音様がお子様で無ければいつでも祝言を挙げられる程です!」
ベテランの針子で、謙信の子どもの時から知ってる為か相当な誉めっぷりで謙信も中々悪い気がしなかった。
謙信「いつまでこれを着ていればよいのだ。」
針子「天音様達、お子様方がお菓子を貰いに来ますので、そこまでは必ず着てください。天音様のもとっても可愛らしいものですから!」
それだけいうと針子は部屋を後にし、佐助の合図を部屋で一人待っていた。