第22章 歴史は繋がれていく~新しい生命と日常~
もう少し眠っていろ。そしたら時期に政宗が食事を持ってくるだろう。」
「分かりました。私が眠るまで側にいてくださいね?」
「もちろんだ。」
そのまま歌恋は信長の温もりを感じながら夢の中へと落ちていった。
「少し離れる。また起きる頃には来れるだろう・・・」
穏やかに眠る歌恋の唇にそっと口付けをして、信長はその場を離れた。
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歌恋が目を覚ました事で、本格的な犯人探しが始まった。
家臣に頼み、行商人の事を調べていると意外な事が分かった。
秀吉「なに?例の行商人は行商人ではない?」
光秀「あぁ、あの周辺の店のものに聞いたら見たことも無いやつだと話していたと。」
政宗「最初からまるであいつを狙ったみたいじゃないか・・・」
三成「えぇ、まるで歌恋様が買う為にあそこにあったかのように思います。」
家康「でも、歌恋が出掛ける事が決まったのは直前でしょ。もしかしたら城の中に間者が・・・」
信長「その通りかもしれんな。秀吉、徹底的に調べろ。」
秀吉「はっ、かしこまりました」
信長「光秀と三成はその行商人の振りをしたやつを調べ、ここへ連れてこい。だれの差し金か吐かせるのだ。」
光秀、三成「はっ、」
信長「家康、毒の種類は分かったのか。」
家康「はい、恐らく最初に使っていた紅の方は、身体の自由を奪う種類のものでごく微量を身体に染み込ませていき、最後のトドメとしてあの紅には量が多ければ死に至る猛毒が混ざっていたようです。」
政宗「あの光っているやつは毒をもつ貝の殻に付いているのと似てるな…」
家康「恐らくその類のものを混ぜたんだと思います・・・。」
光秀「裏社会ではその貝の毒は多く出回っている。恐らくそこに繋がりのあるものの仕業だろう。」
信長「とにかく一刻も早く見つけ、その裏で操っているであろう裏社会の人間共を徹底的な叩き潰すのだ。」
全員「はっ。」
(俺の大切な妻を、愛する者を傷つけた事後悔するが良い)
そこから本格的な犯人探しが始まった。