第22章 歴史は繋がれていく~新しい生命と日常~
舞桜を優しくなだめる事で三成も平常心を保とうとしていた…
光秀と政宗はすぐに家康を見つけ状況を話し、家康はとりあえず飲み水を用意するように政宗に伝えた。
家康が天主へと入ると、褥に寝かされている歌恋が見え、その近くでは三成が舞桜を抱きしめ少しでも不安を拭おうとしている姿が見えた。
「家康様・・・」
家康「三成、何時ぐらいから異変を感じ始めてたか分かる?」
三成「夕方前に行商人の所で紅を塗る前には・・・」
光秀「もしかしたらその紅がトドメをさしたかもしれん、」
「「歌恋!」」
信長が脇目もふらずに歌恋の元へ駆け寄った。
「家康、何が起きた。」
歌恋の体を診ながら信長に向けた言葉は聞きたくない言葉だった。
「毒に侵されて、心ノ臓がかなり弱ってます…」
「なんだと?!」
信長は家康の胸ぐらをつかんでグラグラ揺らすも、家康は表情一つ変えなかった。