第22章 歴史は繋がれていく~新しい生命と日常~
秀吉は信長のもとへ、光秀は家康を呼びに、三成は花恋の元へそれぞれが向かった。
光秀「家康、家康おるか?」
政宗「家康なら薬草取りに行くって言ってさっき出ていったぞ。」
政宗が家康の部屋の前を通り過ぎ時に光秀と遭遇した。
光秀「どのくらい前だ?」
政宗「本当今しがただ。なんかあったのか・・・?」
政宗が光秀の様子を見てただならぬ雰囲気を感じ取り、急に顔つきが変わる。
光秀が状況を話すとすぐに政宗が家康の後を追ってくれた。
その頃秀吉は書類整理で書斎にいる信長の元へ行き、事情を話した。
信長「真か?」
慌てて筆をおきすぐさま部屋を後にした。
その頃三成は天主へ行き、歌恋に声を掛けるも返事は無い。
すると舞桜が泣きながら襖を開けた。
「どうなさったのですか?舞桜様。」
「っく、ひっく、お母さまがね・・・、んとね・・・」
優しく舞桜を抱きしめ部屋へと入ると・・・
「歌恋様!」
文机にもたれかかって生命の灯火が消えかかりそうな姿の歌恋が見えた。
「っく、お部屋に入ってきてすぐにああなって、呼んでもお返事してくれないの…」
(ひとまず褥に移して、舞桜様を落ち着かせないと・・・)
「少しこちらでお待ちくださいね。歌恋様を布団へ寝かせて来ますので。」
三成は、舞桜の肩に両手を置き、舞桜の目線の高さで話し、舞桜を落ち着かせた。
「うん・・・。お母さま・・・大丈…夫?」
「大丈夫ですよ。今光秀様が家康を呼びに行かれましたし、直に信長様も見えます。」
舞桜に優しくなだめる事で三成も平常心を保とうとしていた…