第22章 歴史は繋がれていく~新しい生命と日常~
夕餉前、三成はあの行商人が気になり、南蛮の品を書きとめた書物を読み、歌恋が手に取ったあの妙に輝きのある紅について書いてないか、独自に調べていた。
秀吉「本当か?三成。」
三成「はい、あの紅の輝きはこの物と似たような感じがします。」
光秀「恐らくそれは何かしらの毒が入ったものだ。」
秀吉「光秀、お前・・・いつから?」
光秀「声を掛けたが返事をしないから入ってきたら聞こえただけだ。」
三成「光秀様、毒とは本当ですか?」
光秀「あぁ、裏社会で病死に見せかけるために使われるやり方だ。」
三成「そしたら歌恋様の命が危ないです!」
秀吉「どういうことだ?!」
三成は秀吉に歌恋がその紅を買い、自分の唇にさしたことを話した。
秀吉は信長のもとへ、光秀は家康を呼びに、三成は歌恋の元へそれぞれが向かった。