第22章 歴史は繋がれていく~新しい生命と日常~
次の日、子ども達を女中頭の妙に頼み、三成と城下へ出かけた。
信長にもこのことは報告し
「気をつけて行ってこい」と言われ久しぶりに出掛けた、
音羽屋で反物を見せてもらい、御茶屋でひと休みし、城下を歩いていた。
三成「中々お気に召す紅は見つかりませんでしたね・・・、」
「うん。今は冬だから少し暗めの色が多いからね。」
歌恋が探しているのは薄い桃色がかった紅。中々その色合いの紅は見つからなかった。
二人で城へもどる途中、行商で並んでいた紅に惹かれ足を止めた。
貝殻に入った淡い桃色がかった紅。特殊な粉を混ぜてあるというその紅はまるでラメが入ったようにキラキラ輝いていた。
「綺麗・・・」
一瞬で目を奪われたのは言うまでもなかった・・・