第22章 歴史は繋がれていく~新しい生命と日常~
その頃城では・・・
千姫「何ですって?信長様が正式に妾の話を断りを入れたですって?」
家臣「はい、先日信長様自ら旦那様に断りを入れ、旦那様もそれを承諾したと。」
千姫「それで、信長様は今どこに?」
家臣「それが・・・」
だんだんと家臣の顔色も悪くなり、下を向いたまま小刻みに震えだした。
千姫「有り得ませんわ!私は屋敷へは戻りません。私がお慕いするのは信長様だけ。他の殿方なんて、冗談じゃないですわ。」
家臣「ですが、旦那様より連れて帰って来るように言われております故・・・」
千姫「これ以上言うようならお前を斬るわよ。」
ひぃーと声にならない声をだし、後ずさるも腰を抜かして動けない家臣に千姫は顔をまじまじと見つめて言い放つ。
「お父様に伝えてちょうだい。私は帰りませんと。」
(こうなったらあの女をこの手で始末するまでよ。)
「お菊、お淋、例の件作戦変更よ。」
お菊、お淋「かしこまりました。」
千姫の恐ろしい作戦がここから始まった。
家臣(まずい・・・千姫の目が・・・。旦那様に知らせなくては!)