第22章 歴史は繋がれていく~新しい生命と日常~
千姫が来て三ヶ月。
その後特に歌恋が狙われる事も無く、信長は何度も歌恋を抱き、愛でていた。
政宗「信長様、最近ますます歌恋を愛でるようになったな~。子ども産んだとは思えない位どんどん綺麗になって“女”が磨かれてるぜ。」
秀吉「全くだ・・・。」
光秀「そのうち4人目でも出来るんじゃないか…くくっ」
家康「それ、有り得そうだし・・・」
三成以外の4人でこんな話しをしていると、三成が部屋に入ってきた。
「只今戻りました。」
三成は千姫が外へ出かけるときき、城の外に出たか確認していた。
「行ったか?」
秀吉が尋ねた。
「はい、どうやら夕方まで戻らないようです。」
信長も後から部屋に入ってきた。
信長が座り、皆が頭を下げると一気に空気がはりつめた。
信長「光秀、例の件報告しろ。」
光秀「はい、どうやら裏の社会と繋がっているのは本当の様です。」
秀吉「本当か?」
光秀「あぁ、神月家を見張らせている斥候が屋敷に最近城下で悪さをしている集団のかしらが何度の入っていくのを見ている。」
政宗「あの野郎、やっぱり神月家と繋がっていたか・・・。」
光秀「中々頭は尻尾を出さんからな、行方が掴めなかったがどうやら裏の社会の本当の頭はあの大名だろうな…」
信長「恐らく、城下で悪さをしているのはその集団の下っ端だろう。警備を強化し、その集団を叩き潰す。」
光秀「もう一つ、面白いものを見ました。」
信長「なんだ」
光秀「はい、千姫のお付の女中が時々1人になることがありますが、どうやら屋敷の薬師と城下で会っていました。」
家康「どういう事ですか?」
光秀「逢瀬の雰囲気では無さそうだったから様子を見ていたら、何やら薬の様なものを渡していた。」
三成「まさか・・・」
光秀「あぁ、恐らくそこが出どころだろう。最近頻繁に会っている様だから次の行動に移さんとも限らない。」
秀吉「信長様、いかが致しましょう…」
信長「早まるな秀吉。有無を言わせない証拠を掴み、一家共々叩き潰す。」
「秀吉、三成引き続き歌恋達の警護を頼む。家康、光秀が薬を手に入れしだいそれがなにか調べろ。政宗、家康と一緒に城下の警備を、光秀引き続き調べを続け更なる証拠を掴め。」
全員「「はっ!」」