第22章 歴史は繋がれていく~新しい生命と日常~
光秀はそのまま情報を集め、証拠を掴め。」
その日の夜から食事は全員一緒に取ることになった。万が一に千姫が変なことをしないように見張るためにも・・・
その夜初めて千姫と夕餉を取ることになったと知らせに来た三成。歌恋は三成に尋ねてみた。
「えっ?どうして急に・・・。」
「それは、歌恋様やお子様達と皆で一緒に食事を久しぶりにした方が歌恋様には良いと信長様がお考えになったのですよ。」
(そう言えば、最近みんなと宴以外で一緒に食べること無かったけど・・・。)
歌恋は腑に落ちないと思いながらもとりあえず三成に『わかった』と返事をした。
(歌恋様・・・本当のことをお伝え出来ず申し訳ありません。ですが、あなたの生命を狙われていると知ればまた不安な思いをさせてしまうのでどうか・・・お許しください…)
三成は心の中でそうおもいながら、部屋を後にした。
千姫側にももちろんその事は伝えられ、武将達が見張るために一緒に食べることになったとは知らず・・・
「ようやく一歩前進ね。中々私の事を認めて下さらないけど、あの女よりも私の方が上だと気づかせて差し上げますわ!」
「そうですよ!神月家の姫君が一番織田家にゆかりがあるのですから!」
「千姫様の方がふさわしいと他の人に認めさせれば、きっとあの信長も・・・!」
3人は意気揚々と広間へ向かっていた。